「テストの点数が低い時にがっかりした親の顔を見せて、子どもを奮い立たせよう」なんて考えていませんか?それはまさしく大人の発想で、子どもはそんな深読みは得意ではありません。悪かった点数に対して落ち込んでいるのは子どもですから、さらに追い打ちをかけるように親ががっかりした顔を見せると子どもはショックを受けてしまいます。怒らず、へこまず、親はいつでも平然と子どものすべてを受けとめる存在であってほしいものです。
もちろん、内心は穏やかでないかもしれませんが、怒ったところで解決にはなりません。悪い点も弱点を見つけて学習方法を改善するステップと割り切り、また子どもは傷ついていることをよく理解して、次にどうするかを考えてほしいですね。
「自己評価が高い子にしたい」という保護者の声をよく聞きますが、どうしたらいいのでしょうか?自己評価が高い子は「もっと自分はがんばれるはず」と自然に思うので、高い目標を立てることに抵抗がありません。でも、自分が親から信頼されている、認められている、自分は必ずできると思えるかどうかは日々の積み重ねでそうなるのですから、一朝一夕に自己評価の高い子になるわけではないのです。そのために親は感情的にならずに、子どもと同じ目線で考えるスタンスが大切になってきます。具体的には、
単純なことのようですが、こういった日々の積み重ねがあれば「いざというときに自分を信じられる」「何となく成功しそうな気がする」といった、ポジティブな考え方が身につきます。これは勉強だけでなく、人生のあらゆる局面で助けとなる前向きな考え方であり、成功イメージを持ちやすくなるもの。子ども時代には学習を通して身につけやすいので、できるだけ家庭で心がけていただきたいですね。
第1回「伸びる子どもの親とは?」|第2回「勉強に対する子どもの本音とは?」
第3回「塾から親へ望むこととは?」|第4回「算数好きな子にするために」前編| 後編
第5回「子どものやる気をひきだすには?」|第6回「学習ゲームの魅力とは?」