川上 マユミ先生
※プロフィール
シニア・野菜ソムリエ、マクロビオティックアドバイザー、雑穀エキスパートとして、「体にやさしいクッキング」をコンセプトに各方面で活躍中。
また、日本野菜ソムリエ協会主催のセミナーや各種企業セミナーの講師もつとめる。
http://www.vegita-frutaa.com/
旬の野菜が体にいいことは広く知られています。夏の野菜は水分が多く体温を下げる効果があり、冬の野菜は体をあたためる効果があります。季節が体調に与えるマイナスの影響を旬の野菜がカバーするようになっているのですから、理にかなっていますね。もちろん旬のものは低価格なのも魅力の一つ。
「たっぷり」の目安は一日の摂取目標量として、野菜が350g、果物が200g。これは健康を維持するために必要な摂取基準をもとに、それぞれ厚生労働省と果物のある食生活推進全国協議会が決めた数値です。野菜摂取の目安としては一日5皿取ること。果物だとみかんMサイズで100グラム強なので2個ぐらいですね。この量を目安にして3回の食事で取り分けるように心がけてください。
買った野菜はとりあえず冷蔵庫行き
と決めつけていませんか?
野菜の特性に合わせて保存方法も違ってきますので、それぞれ確認しておきましょう。
※冷蔵庫に入れない方がいいもの
タマネギ(日陰になる軒下につるしておくとベスト)、じゃがいも、里いも、さつまいもなどのイモ類、なす、トマト、バナナ
ただし、夏場は室温が高くなるので(特にマンション)冷蔵庫に入れておきましょう。
さつまいもやバナナは夏場でも冷蔵庫に入れずに常温でOKです。
※立てて保存した方がいいもの
生育状態に近い状態で保存することが理想です。ねぎ、アスパラ、ほうれん草などは冷蔵庫の野菜室に立てた状態で。
※フルーツは冷やしすぎない
マンゴー、キウイなどの南国フルーツは熟すまで常温で保存し、食べる少し前に冷蔵庫で冷やすとおいしく食べられます。ただし、カットフルーツは冷蔵庫で保存しましょう。
4、5月頃出回る新タマネギ。最近はかなり早くからスーパーで目にするようになりました。やわらかくて甘みもたっぷり。ジューシーな食感はサラダにして生で食べたいですね。
疲労回復に効果が高いビタミンB1の吸収を助ける酸化アリルが含まれているほか、ビタミンB2、C、カルシウムも含まれています。
<簡単レシピ>
シャキシャキした食感を楽しむため、あえて繊維に逆らって切り、厚手のキッチンペーパーでもみながら流し水で洗います。それを器にとってかつおぶしをかけ、ポン酢を落とせば立派な一品に。ゆでたささみや他の野菜を加えると一段とボリュームが出ます。お好みで味噌ドレッシングも試してみてください。
洗った新タマネギ(少し小ぶりのもの)まるごと一個をアルミホイルにつつんで200度のオーブンへ。20〜30分で、なんとも言えない甘みが増したジューシーな新タマ・グリルが出来上がります。それに肉味噌をつけていただくと独特の甘さとマッチして美味!