ダイエットの基本として骨盤のゆがみを直すことはよく知られていますが、そもそも「ゆがみ」は体にとってどういう影響があるのでしょうか?
人間は進化して二足歩行をするようになったにも関わらず、体格の割にはそれを支える骨格が細いため、二足歩行を行うにはもともと無理があります。年齢を重ねるうちにだんだんその無理がたたり、常にかかっている重力の影響もあって不安定さを増すため、骨盤にゆがみが生じるのです。
また、ひと昔前に比べて歩く機会が減ったことで、足腰や骨盤周りの筋力は落ちています。特に女性はショルダーバッグをいつも同じ肩にかける、高いヒールの靴をはく、座るときに足を組むといった習慣があるため、さらに骨盤のゆがみを助長してしまっています。 その結果、体の前後左右のバランスが崩れて姿勢が悪くなり、腰痛や足の疲労、肩こりやしびれを起こす原因となって、内蔵の機能が正常に働かなくなることもあるのです。
仰向けに寝て、足を骨盤の幅に開き、身体の力を抜きます。かかとを支点にして、足でバイバイするようなイメージで足先を振ります。
ちょうど90度くらいが理想、両方に大きく開いていたり、ほぼまっすぐや、片方だけ開く場合は、骨盤のバランスが偏っていたり、ゆがんでいる可能性があります。
ゆがみが小さかったり、それに伴う体の痛みがない場合は簡単な体操からはじめてみてはどうでしょうか?痛みや不調があったり、気になる場合は専門家に相談することをおすすめします。
ゆがみがあるまま筋トレやスポーツを続けるとそのまま筋肉がついてしまい、結果的に体に負担をかけることになりますので、まずはゆがみを直すことが先決です。
せっかく骨盤のゆがみが直っても、姿勢が悪いままだとまた元に戻ってしまいます。できるだけ普段の生活の中で体を整えるようなくせをつけましょう。
第1回「今からでも間に合う、産後の体型戻し」|第2回「骨盤のゆがみが体によくない理由は?」
第3回「ヨガで体と心を整える!」|第4回「パワーヨガとママヨガ」
第5回「体のコア(体幹)を鍛えるピラティス」