勝田宣子さん
※プロフィール
1男1女の母。夫は東京に単身赴任、長男は地方の大学に進学し、中学生の娘と2人暮らし。子育てが一段落したものの、子育てが自分にとっていかに大きな位置を占めていたかを、ひしひしと感じている。
新卒で製薬会社に入社し、人事部で働いていました。採用に関しては学生さんからの問い合わせや資料請求への対応をしたり、大学訪問をしたり、就職フェアに参加することもありました。4月になって新入社員が入ってきたら今度は研修が始まるので、その準備。他にも人事異動の手続きや社内報作りをするなど、1年を通して忙しい部署でしたね。
2年後に読売新聞社の編集局に転職しました。英語を使った仕事をしたかったのとマスコミ業界に興味があったこともあり、全く違う業界でしたが思いきって飛び込んだんです。締め切り前はとにかく忙しくて大変でしたが、活気があってやりがいのある仕事でしたね。
妊娠するまでは働いていたのですが、出産と主人の転勤をきっかけに育児に専念することにしました。子どもが大きくなるにつれ、だんだんと自分の時間が持てるようになったのは14年ぐらいたってからですね。
ママ友の中にも働いている人が多かったので、自然と「また働きたいな」と。家から近い生命保険会社で事務のパートを始めたのが、上の子が中2、下の子が小3の時です。そこでの5年間は仕事と家庭の両立で大変でしたが、さまざまな人との出会いがありました。中でも50代の女性たちは本当にパワフル!「年齢に関係なくまだまだやれる」と刺激を受け、本当にやりたいことをやろうと思ってパートを辞めました。
ビジネスコミュニケーションやITスキル、マネジメントを学ぶために女性のための再就職を支援する関西学院大学の専門職大学院のハッピーキャリアプログラムという講座に8ヶ月間通いました。そこで「キャリアカウンセラー」という仕事に出会ったんです。仕事について迷っている人、悩んでいる人たちのお話を聞き、支援をするこの仕事に惹かれて資格取得の勉強をしました。今は、その資格を活かして専門学校でキャリアカウンセラーとして働いています。
私自身、転職をする中でいろいろな職種や価値観の人と出会ったので、その経験は本当に活きていると思います。もともと好奇心が旺盛で新しいことに挑戦したいと思うタイプなので、カウンセリングのスキルをもっともっと高めて、キャリアに迷う人たちのお役に立てるようにがんばっていきたいですね。