中谷美晴さん
看護師（精神科、心療内科クリニック勤務）
生涯学習開発財団認定コーチ。私生活では高校生と中学生の母。
大病院の病棟勤務、健診機関、中規模病院の外来勤務を経て現在は地域のクリニックに勤務。
コーチングではクライアント自身がより魅力的な人になり充実した人生を送れるようお手伝いしています。RoomtoRead関西グループでは子供たちの教育の充実をめざして活動中。
ブログURL：http://ameblo.jp/happy-miharu/
Room to Read：http://www.roomtoread.jp/
Beers for Books：http://www.beersforbooks.org/
ボランティアって「大変そう」「堅苦しそう」と誤解されがちなのですが、実はとても身近なもの。「志願者」「有志」という語源からもわかるように「自分の意志でできることから始める」というのが基本ですから、強制されることはありません。たくさんの人と知り合えたり、開発途上国の子どもたちの教育をサポートしたり、日本にいながら世界ともつながり合えるボランティア活動。そのマインドに共感して、やりがいや楽しさを感じながらマイペースで続ける、中谷さんのお話を紹介します。
二人の子どもの母として子育てをする中で、周りの人に助けてもらうことがたくさんありました。いつかそのお返しをしたい、社会に何か貢献したいと漠然と思っていたところ、目にしたのがジョン・ウッド氏のインタビュー。マイクロソフト社のマーケティング・ディレクターという肩書きを捨てて社会起業家となり、開発途上国の学校や図書館などの教育に必要な施設を建設する「Room to Read」を立ち上げたことにとても感動しました。日本でもその団体があることを知り登録。その後2009年に関西在住者数名でグループ結成し、地域に根差した活動を開始しました。
現在の主な活動は、関東に比べてまだまだ知名度がない関西での「Room to Read」を知ってもらうための広報活動。月に１回、サポーター（メンバー）が集まってミーティングを開いています。もちろん寄付を募るのも大切なことですが、まずは活動を知ってもらうこと。そのための方法をみんなで考えて少しずつ形にしているところです。
「Room to Read」本体はアメリカにあり、2000年の発足以来1128校の学校を建設し、10,000ヶ所の図書室・図書館を設立するなど、さまざまな成果をあげています。関西でももっと注目を集めて盛り上げていきたいですね。 （＊数字は2010年4月現在）
ボランティアがつらく負担になるのでは本末転倒。
催しに参加する人みんなが楽しめて、素敵なスタッフがたくさんいる、すると自然と人も集まりますよね。「Room to Read」の寄付金を集めるイベントの一つに「Beers for Books」というものがあるのですが、まさしく参加者が楽しめる企画。お客様の飲み物の代金一部（1杯につき100円）を寄付にご協力いただけるお店で飲み物を注文するだけ、それが途上国の子供たちの本になるんです。誰でも気軽に参加できて、人のためになるというコンセプトが関西でも好評！これからもっともっと広めていきたいですね。
ボランティアを通じて、今まで自分や家族のためだけに使っていた時間を少し人のために使う充実感や、やりがいを感じています。自分なりに社会にお返しができたかなって思いますし、高校生の娘も興味を持ってくれているようです。子育てやいろいろな局面で周りの人に助けてもらった私が今度は助ける側になる、そして、そんな私の活動が次世代の娘にとって刺激になっている・・・こうして社会が回っていくのかな、と思いますね。
自分が持っている時間を誰かのためにシェアする、それが人に喜んでもらえて、自分も生きがいを感じる・・・ボランティアはアンチエイジングな行動そのもの！それに、たくさんの人と知り合うので、自分磨きにも力が入りますしね。今の目標は、関西の活動で「開発途上国に図書室を作ること」。目標を高く持つことで広報活動に勢いがつくし、アンチエイジングも加速しそうです！
