「うちの子は幼稚園のことを何も話さないのですが、何があったんでしょうか?」と毎回聞くお母さん。いえいえご心配なく、何も話さないということは何も問題がないということですよ。
入園直後、またはクラスが変わって最初の頃は園での様子が気になるのもわかりますが、その時期を過ぎたら根掘り葉掘り聞き出さなくても大丈夫。
何でも一から十まで知りたがるお母さんは「いじめられていないか」ということを心配していると思うのですが、本当に問題があったらすぐに体調や表情に変化が現れます。それがない場合は安心してください。 幼稚園にはその子なりの社会がありますから、あまりお母さんが子どもと一体化しすぎて、すべてを把握しようとしない方がいいのでは?
例えば友達とけんかをしたり、何かトラブルになった時。「次はあの子と同じ班にしないでください」というお母さんがいますが、それでいいのでしょうか?子どもが困っている要因をとにかく取り除こうとするお母さんの気持ちはわかりますが、ずっとお母さんがつきっきりで守るなんて不可能だし、それでは子どもを育てることにならないのでは?
子ども自身で解決したり、困難を乗り越える力をつけさせることが大事ですから、せっかくの成長のチャンスを取り上げないでくださいね。
「まだ小さいうちは私が」「幼稚園児に解決なんて無理」って言ってるお母さん、子どもはある日突然、劇的に成長して急に何でも解決できるようになる訳ではないですよ。幼稚園児にだって困難を乗り越える力はその年齢なりにありますから、徐々にできるようにいなっていく姿をそっと見守って育んであげてくださいね。