きものをタンスに眠らせているなんて、もったいない!「きものは特別な式典のときだけ着る」というのはひと昔前の話。今はもっとカジュアルに、気楽に、個性で着こなす時代です。
きものは色や小物の合わせ方が無数にあり、年齢相応の見せ方もあるので、自分にピッタリのコーディネートが必ず見つかるすぐれもの。オフィシャルな場はもちろん、日常にも取り入れやすく体型カバーもできるので、私たち「カラフル・エイジ」の強い味方!古くて新しいきものを自分流にどんどん着て楽しみましょう!
岩田 晶子先生
※プロフィール
クチュールフローラ、組紐、くみひもビーズ、きもの、生け花、フラワーアレンジ、ビーズスキルの7つのクラスからなるスクール「カルチャースクール和あらかると」を主宰。
文部科学省許可(財)日本余暇文化振興会クチュールフローラ本部専任講師ビーズスキル認定講師
長沼静きもの学院きもの講師師範、組紐講師師範
未生流中山文甫会正教授
箱根彫刻の森美術館アーツJクラフツ展入選
上野の森美術館アートアカデミィジャパン出展
コスチューム・ジュエリーブライダルコンテスト(桂由美先生特別審査員)入選
上野の森美術館展示
HP 和あらかると
http://www.geocities.jp/iwata_fks/index.html
昔の人は毎日着ていたきものですから、着付けも意外と簡単。今は便利な道具があるのでさらに簡素化されています。帯を作り置きして背負うだけ、という方法もありますし、出来上がった帯も売られています。
披露宴やお茶会に出席するのでなければ、それほどきっちり着なくても大丈夫。ざっくり普段着として着ればOK、日常的にたくさん着ることですぐに慣れます。
また、今は洗えるきものもたくさんあるので、自宅の洗濯機でお手入れすることも可能です。
つい先日も、ハンチング帽をかぶってブーツをはき、古着のきものを着こなしている20代の女性を見かけました。すごく似合っていて、かっこよく、あらためてきものの魅力を実感!
和テイストの服や雑貨、レトロブームも定着していますし、レースやラメがあしらわれた襟やパールがついた帯締め、洋服地の着物も登場するなど、きものの世界は限りなく広がっています。
コンサート、美術館、ちょっとしたパーティー、友だちとのランチでも、さっときものを着て出かける人が日常化してきましたね。
1万円以下の洗えるきものでも、レストランやホテルで受ける対応が違うというのはよくある話。入学式の集合写真では校長先生の横だったり、写真を撮る場面では必ずいい席をすすめられます。
海外ではなおのこと、安価なきものでもVIP扱いを受けていた人もいました。いくつになってもどんな場所でも、きものを着ていると「キレイ!」と言ってもらえるって、嬉しいですよね。
また、入学式や卒業式、ホテルでのパーティー、上司や親戚宅への訪問など、着て行く服に迷ったときでもきものなら大丈夫。「古いから着て行けない」「ブランドが気になる」がないですからね。
洋服ではできないような大胆な色・柄合わせができるのもきものの魅力。思い切った色の組み合わせで普段とは違う自分に変身したり、いつもと違った雰囲気を演出したり・・・きものならシルエットがシンプルな分、色や柄で遊んでも過剰になりません。
お母さんやおばあさんの帯を合わせたり、洋風小物をあしらったり、形式や伝統に固執せずに自分の感覚でアレンジを楽しみましょう。
誰しも、きものを着るとおしとやかになるという経験があるのでは?
きものは年齢を重ねた方がより美しく着こなせるもの。しっとりとした落ち着きや品、艶やかさが表現できるのも私たちカラフル・エイジだからこそ。
この世代の内面からにじみ出る美しさをきもので表現してみましょう!
サイズがアバウトなきものは体型をカバーしてくれるので、頼もしいですよね。