立春の前日の節分は、旧暦でいうと大晦日にあたる節目の日。昔は春を迎えること=新年の始まりであり、幸多い一年にするために鬼(=災いをもたらすもの)を追い払う中国の行事が江戸時代に広まったのです。
豆は炒った大豆を用います。「炒る」=「射る」にも通じるため、炒った豆は福豆と呼ばれます。豆まきをするまで神棚にお供えすると神様の力を受けられると言われていますが、神棚がない場合はなるべく高い所に置いてもOK。
江戸時代に、商売繁盛を願う大阪の商人の間で始まったと言われています。1970年代頃には関西地方で定着していたのですが、今では全国に広がっています。具体的には、その年の恵方(2011年は南南東)を向いて無言で太巻き1本を丸かぶり。願い事をしながら食べるため、最後まで話をしてはいけないとか。7種類の具材をいれると縁起がいいようです。
焼いたイワシの頭をひいらぎに刺して家の門、玄関などに飾ることで鬼を追い払うと言われています。イワシの頭の臭いやひいらぎのトゲを鬼が嫌うことが理由ですが、最近はイワシを普通に食べる家庭が増えています。