7段じゃなくても、やっぱり飾って眺めたいひな人形。一年に一度の機会ですから、しまいこんでおかずに今からでも飾ってみませんか?
お内裏様とおひな様
一般的に、お内裏様とおひな様の位置は結婚式の新郎新婦と同じ。男性が向かって左側なのですが、京都では逆。どちらでも自分の好みでいいと言われています。
三人官女
向かって左から
銚子(右手は握って左手は開いている)
中央座り(お三宝または島台を持っている)
長柄銚子(両手を握っている)の順です。
五人囃子
能の囃し方と同じ、向かって左から
太鼓(たいこ)
大鼓(おおかわ)
小鼓(こかわ)
笛(ふえ)
謡(うたい)の順です。
立春から2月中旬までには飾っておきたいひな人形。3月3日を過ぎたら早くひな人形をしまわないと婚期が遅れる、と昔から言われていますが、旧暦(4月中旬)まで飾っている地域もあります。いつまでも出しておくと人形がほこりをかぶったり、痛んでしまう可能性があるので、地域的な風習がなければ3月中旬には片付けたいですね。
湿気を避けるためにお天気のいい日を選んで、ほこりをはらうことを忘れずに。小物は人形からはずして。顔はティッシュペーパーなど、やわらかい紙でふんわりと包んでおきましょう。
ひしもちは下から緑、白、ピンク。これには意味があって緑は「大地・草・芽」、白は「雪」、ピンクは「桃の花」をあらわしています。つまり、まだ雪が残る大地から緑の芽が出て、桃の花が咲いた様子なんです。ひしもちには3月らしい季節感がつまっているんですね。